トークイベント これからの「図書館」の話をしよう2 を開催しました

3月23日、中央公民館視聴覚室にて、図書館を考えるトークイベントの第2弾を開催しました。

今回は「本の話をしよう」編、ということで「図書館におきたい本」を参加者に持ち寄ってもらい、そこから「益子の図書館像」を描いてみようという試みです。

集まった17人の参加者さんから、それぞれの本についてのプレゼンテーションがおこなわれ、なぜその本を選んだのか、どうして図書館にあるべきだと考えたのか、さまざまな意見を聞くことができました。

人生のターニングポイントになった本など、自身に大きな影響を与えられた本や、子どもから大人に成長していく過程で出会ってほしい本、大人になって読み返したいと思った本、学びたい気持ちを支える本など、子どものための本、学びにつながる本をあげてくれた方もたくさんいらっしゃいました。

図書館のイベントにつながるような本、図書館の意義、そして民主主義を深く考えるための本など、図書館の在り方について示唆的な本も多く紹介されました。

笑いたくなったときの本、落ち込んだときの本など、人の気持ちに寄り添うような本をもってきてくださった方もおられました。

また、益子焼ややきもの全般、民藝などに関する本にどう向き合うか、という議論では多くの方が意見を発表し、関心の高さが伝わってきます。そのなかで「益子焼は益子の人たちが積みかさねてきたものの象徴なのだ」という言葉に、深く肯かされました。

人と人の間に本が存在することによって、コミュニケーションが深まることを実感します。図書館が開館したときには、本を通じた町民の交流がさらに活発になり、益子の文化の発展につながっていくのでは、と思います。

今回のイベントで、新しい図書館の姿がまた少し見えてきた気がします。

 

登場したのはこんな本でした。

『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン 岩波書店

『サリーのこけももつみ』ロバート・マックロスキー 岩波書店

『あしあと ちばてつや追想短編集』ちばてつや 小学館

『わが投資術 市場は誰に微笑むか』清原 達郎 講談社

『あしたも、こはるびより。』つばた英子 つばたしゅういち 主婦と生活社

『カラーパープル』A.ウォーカー 集英社

『湿地』アーナルデュル・インドリダソン 東京創元社

『未来をつくる図書館』菅谷明子 岩波書店

『つながる図書館』猪谷千香 筑摩書房

『みんな、絵本から』柳田邦男 講談社

『いのちに始まる』住井すゑ 大和書房

『実践スタンフォード式デザイン思考』ジャスパー・ウ インプレス

『あいたくてききたくて旅にでる』小野和子 PUMPQUAKES

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン 新潮社

『結局できずじまい』ヨシタケシンスケ 講談社

『ECHO』Jungjin Lee SPECTOR BOOKS

『理性の病理』アクセル・ホネット 法政大学出版局

『リーチ先生』原田マハ 集英社

『モギ ちいさな焼きもの師』リンダ・スー・パーク あすなろ書房

『陶工の本』バーナード・リーチ 河出書房新社

『A Potter's Book』Bernard Leach Unicorn

『発酵文化人類学』小倉ヒラク 木楽舎

『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン 扶桑社

『ツチヤの口車』シリーズ 土屋賢二 文藝春秋

『メタモルフォーゼの縁側』鶴谷香央理 KADOKAWA

『精霊の守り人』上橋 菜穂子 偕成社